ごあいさつ
5月の爽やかな日に、心待ちにしていたイベントが開催されました。団博士は、国際美容医療会議で発表された内容をもとに、寿命延伸に伴う加齢性疾患・プラセンタの可能性についてお話しくださいました。南和友永代教授からは、日本の臓器移植医療の現状と課題について貴重なご講演をいただきました。トークショーでは、「治すから防ぐ医療」= ムーンショットを中心に多方面にわたるお話が展開されました。
軽やかな掛け合いに、会場は温かい笑いに包まれ、私はその空気感に深く感動しました。皆様が12年かけて丁寧に伝え広げてくださったことが、お二人に伝わっていたのだと実感できる、とても素敵な時間となりました。団博士と南永代教授、そしてEアファンを支えてくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
社長 藤原さなえ
5月11日
団克昭博士特別講演会
会場:中日ホール
第1部健康寿命を延ばす体づくり
「歳をとることで引き起こされる病気に対し、アンチエイジング・抗老化は重要になります。老化の三大原因は①肥満、②免疫機能の効率低下、③細胞の老化。老化細胞を除去するのにプラセンタや幹細胞由来のエクソソームが良い働きをします。病気になってから直すのではなく、ならないようにしていることが証明されました」「老化遅延対策は質の良い睡眠、適度な運動、バランスの良い食事、そして情報リテラシーを身につけることです。このような講演会に参加して正しい情報に触れてください。私たちの研究が少しでも貢献できればと考えています」など、老化のメカニズムと健康寿命のためのキーワードを中心に、人生100年時代にプラセンタの研究から知っておくべき情報をお話しいただきました。
第2部臓器提供・移植について
臓器提供・移植についての現状をお話しいただきました。その現状は広く知られておらず、私たちが臓器提供について正しい知識を持ち得ていないことに気づかされました。助かる命が助けられる国に。Eアファンはこの活動を今後も応援して参ります。
第3部トークショー
第三部は団博士と永代教授のトークショー。司会進行はEアファンの石津が務め、普段なかなか聞くことができないディープなお話をしていただきました。日本の医療体制についての質問が出ると、団博士は「日本の医療レベルは高いと思います。私たちにできることは再生医療の進歩かと思う」とお答えになりました。これに対し南教授は「確かに再生医療は有効ですね。私のクリニックでも4年前からエクソソームを用いて治療を行い「エイジングケア」と呼んでいます」と述べられ、団博士から「エイジングケアはとても良い言葉だと思います。老化も一つの病気。病気だから治す・遅らせることができると思います」とそれぞれの立場で語っていただきました。プラセンタで病気予防をする以外に、健康でいるために日常で心がけていることはどんなことかお二人に伺ったところ、南教授は「一番は運動。ラジオ体操から始まって、ちょっと時間ができれば30分でもいいので歩く。歩くということによって骨が刺激されます。骨が刺激されるとそこからエクソソームが出ます。それは随分前から分かっていることで、ウォーキングはとても有効」とのこと。団博士は「私も運動は心がけています。あまり過度に行うと活性酵素が体内にたまりますので、気持ちいいと思うぐらい、脳にストレスがかからない程度の運動を繰り返すように意識しています。そして、食事も大事で、食べる量・質・種類・タイミングを意識し、1週間単位でいいので、食べ過ぎたと思ったらストレスにならない程度の食事制限。そして良質な睡眠。ありきたりなことですけど、とっても大事なことだと思います」と教えていただきました。最後に団博士は「今、全国で話しているのは、『基礎代謝を上げていこう、体温を上げていこう』ということです。そうすることで体の隅々まで血流が良くなります。血流が良くなることはとても大事だと思います」と話され、その日から取り組むことができる様々なアドバイスをプレゼントしてくださいました。